自動車点検整備推進協議会

自動車点検整備推進運動

安全で楽しいドライブそのために知っておきたい守りたい12の項目

TOP点検整備の推進 > マイカーセルフチェック MENU >5.安全で楽しいドライブそのために知っておきたい守りたい12の項目

01 チャイルドシートが安全の常識

小さな子どもにとって、ブレーキの衝撃は想像以上に大きいものです。「親がだっこしているから安心」と考えるのはとても危険です。チャイルドシートは平成12年4月1日より法制化され運転者の義務になりましたが、子どもを衝撃から守るためにも、使用義務をしっかりと守りたいものです。チャイルドシートは、現在、多くの種類が市販されていますが、安全基準や、自動車の座席とチャイルドシートの適合性を確認しましょう。
●子どもの体格にあったものを選ぶ
●助手席にエアバックの付いている自動車はできるだけ後部座席に取り付ける
●しっかりと固定できたかどうか確認する
など、チャイルド・シートの正しい 知識を身につけましょう。

02 家族を守るエアバッグ

いまや衝突時の安全対策として、クルマに欠かせないのがシートベルトとエアバッグです。シートベルトとエアバッグのコンビで安全性を高めているのです。エアバッグは、ハンドル部分と助手席前のパネル内に折りたたんで取り付けられており、時速約20km以上の衝突でショックを感知し、瞬時にエアバッグを膨らませます。最近は、側面からの衝突に対しての「サイド・エアバッグ」も実用化されています。クルマを選ぶ時にエアバッグの有無を確認し、より安全性の高いクルマを選ぶことも、ドライバーの知恵かもしれません。

03 目的地を地図で確認しよう

道路は全国各地を結んでいるとはいっても、無計画なドライブは時間のロスも大きいし、予測できないトラブルが待っているかもしれません。目的地までのコースを、地図で事前に下調べし、時間的余裕をもってドライブを楽しむのがコツです。

04 走行時間は多めに計算しよう

長距離ドライブの経験が少ないドライバーにとって、1日の走行距離を推測するのはとても難しいことです。観光名所を見学したり、ドライバーの疲労を考えると、計算通りには走れないものです。制限時速60kmの一般国道での平均走行距離は、毎時35kmから40kmと計算するのが妥当です。いずれにしても、たっぷりと時間をとって、のんびりと旅を楽しみながら走りましょう。

05 休息は1時間ごとにとろう

40分走行したら10分の休息、あるいは1時間走行したら20分の休息というように、自分の走行と休息のペース配分を決めて走ることも、トラブル防止の大切な要素です。休息時には、ストレッチ体操などで運転の疲れをいやしたり、景色を見ることで気分転換をはかることも大切です。

06 吹き流しに注意しよう

高速道路の走行で注意したいのが横風。特にトンネルの出口や橋の上などでは、強い風が吹いていることが多く注意が必要です。高速道路には一定間隔に風の方向や強さを示す吹き流しが設置されています。吹き流しが真横になっていたら、風速10m以上の風が吹いていると判断し、要注意です。

07 眠いときには寝るのがいちばん

走行中に睡魔に襲われ、ハッと気が付いたら……。ドキッとする恐怖を味わったドライバーもいるのではないでしょうか。睡魔はトラブルを招く最大の敵。眠いと感じたらいち早く休息をとることで、トラブルを回避できます。 あの時少しでも休息をとってさえいれば…と後悔しないためにも、無理はしないことです。

08 ハザード・ランプは緊急情報

高速道路を走行中に、前方に渋滞を見つけたらどう対処していますか。ブレーキを踏むのは当然ですが、それだけでは追突される危険性があります。後続のクルマに非常をいち早く知らせるために、ハザード・ランプを点滅させ、緊急情報であることを発信します。そのことによって、後続のクルマも渋滞情報を察知し、素早く反応できるからです。

09 標識は見逃さずにチェックしよう

目的地への交通標識を見逃したために、交差点の手前で急に進路変更をするクルマがありますが、とても危険な行為です。標識はたいていの場合、交差点の少し手前に設置されています。その標識を見逃さずに読み取り、事前に進路方向にクルマを移動させることが、上手な運転なのです。

10 走行レーンを守って走ろう

高速道路で遅いクルマが追い越し車線を走っているために、左車線から速いクルマが追い越して行く光景をよく見かけますが、これは追い越す側、追い越される側の両方にとって危険です。追突の危険性が高く、一歩間違えば大きな事故につながるからです。走行レーンを守ることは、渋滞を少なくすることにもなるのです。

11 シートベルトはしっかり着用しよう

シートベルトの着用は、いまやドライバーばかりでなく、クルマに乗る人すべての常識です。高速道路と一般の道路の区別なく、シートベルト着用は、衝突時に人体が車内からほうり出されるのを防いだり、計器盤やハンドルにぶつからないように体を守る役割を果たします。シートベルトは命を守る代名詞です。

12 気象状況もチェックしよう

ドライブ前に目的地周辺の気象情報を、しっかりとチェックしておきましょう。雨や雪の気象条件で、路面の状況が変わり、晴天時と違う運転技術が要求されるからです。当然、走行時間も余分にかかります。

絶対やめよう運転中の携帯電話

最近、携帯電話をかけながら運転しているドライバーをよく見かけますが、それに比例するようにトラブルや事故も急増しています。注意力が散漫になることや片手での運転によって、トラブルが回避できなくなるからです。平成16年から、携帯電話の運転中の使用が法律で禁じられました。携帯電話の使用時のマナーが社会的に問題になっていますが、人命に関わるものですからドライバーのマナーとして、しっかり守りたいものです。

旅の基本は風景を楽しむ

ドライブの楽しさは、旅先で見知らぬ風景や人情にふれて感動すること。そして日常を忘れる時間があることです。でも、そんな感動を味わう時間もなく、強行スケジュールを計画して、疲れただけで帰ってくる人も多いのでは……。無理なスケジュールはトラブルを招くだけです。スピードを出すことなく、のんびりと走れるスケジュールを計画してこそ、見知らぬ風景や人情に出合うことができるのです。車外の光景に目をやることもできない運転やスピードは、旅の楽しさを半減させます。ゆったりとドライブを楽しむ…これが魅力ある旅の基本です。